三角関数を利用する
三角関数を利用するための関数やモジュールを紹介します。
サイン
サインを求めるには、sin関数を角度はπ(pi関数)を使って、弧度法で指定するのが簡単です。
use Math::Trig 'pi'; sin(pi/2); cos(pi/3);
(参考)Math::Trig
コサイン
コサインを求めるにはcos関数を使います。
use Math::Trig 'pi'; cos(pi/3);
さまざまな三角関数
三角関数関連の関数は標準関数としては、cos関数とsin関数しかありませんが、標準モジュールにMath::Trigという三角関数関連のモジュールがあります。簡単に内容を紹介します。
タンジェント
タンジェントを求めるにはMath::Trigモジュールのtan関数を使います。
use Math::Trig qw/tan pi/; tan(pi/4);
三角関数の逆数
逆数とは、分母と分子を入れ替えた数のことです。逆関数とは意味がことなるので注意しましょう。sin,cos,tanの逆数をそれぞれ、cosec( コセカント ), sec( セカント ), cot( コタンジェント )と呼びます。
Math::Trigモジュールで、cosec関数、sec関数、cot関数を使用することができます。
意味 | |
cosec | 1/sin |
sec | 1/cos |
cot | 1/tan |
三角関数の逆関数
逆関数とは、y = f( x ) という関係が成り立つときに、x = g( y ) を満たすような g のことです。y = f( x ) は、x に対して f を作用させると yになると読みます。 x = g( y ) は、y に g を作用させると x になると読みます。
つまり、 x にfを作用させて、さらにgを作用させたときに x に戻るような g を f の逆関数と呼びます。記号で書くと
x = g( f( x ) )
を満たすような g が存在するとき g を f の逆関数と呼びます。
sin,cos,tanの逆関数をそれぞれ、asin(アークサイン), acos(アークコサイン), atan(アークタンジェント)と呼びます。
Math::Trigモジュールの、asin関数、acos関数、atan関数を使用することができます。
意味 | |
asin | sinの逆関数 |
acos | cosの逆関数 |
atan | tanの逆関数 |
サンプル
sin,cos,tanを求めるサンプルです。
use strict; use warnings; use Math::Trig qw/tan pi/; # sin(90°) = 1; print "sin(π/2) = " . sin(pi/2) . "\n"; # cos(60°) = 1/2; print "cos(π/3) = " . cos(pi/3) . "\n"; # tan(45°) = 1; print "tan(π/4) = " . tan(pi/4) . "\n";