Perl 5.14 リリース
Perl5.14がリリースされましたね。個人的に気になった部分。
Unicode6への対応
Unicode6に対応しました。絵文字などが利用できます。ただし一部Perlの内部実装とぶつかる部分がある(ベルをあらわす文字)。これは将来的にはUnicode6で扱われる文字に置き換えられるようです。
IPv6サポートの改善
IPv6に対応するアプリケーションが書きやすくなりました。
CPANコマンドの改善
CPANコマンドの設定がより自動で行われるようになりました。またlocal::libが組み込まれたので、ユーザー環境へのインストールが、CPANコマンドだけでもできるようになりました(たぶん)。
標準モジュールにHTTPクライアントが追加
標準モジュールにHTTP::TinyというHTTPクライアントが追加されました。CPANモジュールが外部への依存なしに、HTTPサーバーへアクセスするために追加されました。HTTPクライアントが標準添付になるのは、個人的にはよい決定だと思いました。
標準モジュールにJSONを解析するモジュールが追加
標準モジュールにJSON::PPというJSONを解析するためのモジュールが追加されました。CPANモジュールのJSONで書かれたコンフィグファイルを読み込むための用途だそうです。JSONを解析するモジュールが標準添付になるのは、個人的にはよい決定だと思いました。
その他の文法
いくつかの文法が新しくなりました。配列のリファレンスをpushに渡せるようになったりと、記述が楽になりました。一般的に広まって標準的に利用できるのは15年後くらいかもしれないので、のんびり待ちます。
パフォーマンス
文字列連結の処理で最適化が行われたようです。テンプレートエンジンなんかでは、顕著な効果があるようでパフォーマンスが10%くらい向上したかもしれません。